車、生命保険といろいろな固定費を削っていく本ケチシリーズですが、今度は一見するとあまり削らない方がよさそうな固定費、食費に手をつけます。
削るといっても、安い食材を求めて遠くのスーパーに買い出しに行ったり、食事を減らしたり質を落とすという話ではありません。ご安心を。
食費最大の敵、外食をいかに削り落とすか、それによって健康寿命も延びて二重にお得になるという提案です。
独身の方、共働き、深夜遅くまで続くハードワーカーの方が多い現代生活では、どうしても外食や中食に頼らざるを得ない方が多いのではないでしょうか。
日本の現状を、まずは見てみます。
※社会実情データ図録のサイトより引用。
昭和の昔と比べ、現在、食費に占める中食や外食の割合はとても大きいです。上図は2人以上の全世帯を対象にしていますが、それでも内食の割合は食費全体の53%程度です。一人暮らし世帯や共働き世帯では、更に外食は増えるでしょう。
外食の問題点は何でしょうか。
1. 値段が高い。
2. 外食ならではの満足度を得るため、塩分・油分を多く用いられている。
医師の立場から見ますと、最近重要視されている考え方に健康寿命というものがあります。単に長生きするだけでなく、足腰が立ち、認知症が無いなど健康な状態を保つのが重要という考え方です。
偏った外食の積み重ねにより健康寿命は明らかに減少します。
他の要因も関与はしますが、やはり食事の偏りが強い方、例えばタクシー運転手やトラック運転手などほとんど全部外食というような生活の方では、全身生活習慣病の塊で、50-60代から脳梗塞を発症し始める方が相当に多い印象です。
外食を減じる、ないしせめて例えば生活習慣病に配慮した業者の宅配弁当を利用するなどすれば、将来、リタイア後にかかる医療費を相応に減らすことが期待できます。
また、自炊を行った場合は投資資本が増えるため、それにより将来の備えが更に補強できるという二重のリスクヘッジにつながります。
リタイア後の備えを十分に行うためには本シリーズでお伝えしたように、まずは1000万円の投資元本を用意する必要があります。そのため、どうしても初期は遊興費や生活費を削る必要が出てきます。
私は昔、投資元本を作るために料理を覚え、忙しい中でも出来る範囲で食事を作り、忙しいときはやむを得ず宅配弁当を利用していたこともあります。
そうまでして作った投資資金ですから、とことん考え抜いて投資を行うという、更にもう一つのメリットも実はあります。
とはいえ、個々人の環境次第ではやはり自炊は難しいという場合も多いと思います。出来る範囲で週に何日かだけでも、あるいは先程の宅配弁当を利用するなどでご検討頂ければと思います。
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